五輪効果 県内でスケボー人気 街中のマナーに課題も

スケートボードを楽しむ子どもたち。五輪効果で人気が高まっている=盛岡市・マリブ盛岡室内練習場
 東京五輪の新競技となったスケートボードの人気が県内でも高まっている。日本勢が男女で金メダルを獲得し、盛岡市の室内練習場には「体験したい」との問い合わせが増えている。五輪効果で裾野の広がりが期待される一方、街中で滑って物を壊すなどの迷惑行為も後を絶たず、関係者は「一部の行為でスケーター全体が悪者にされる」とマナーの向上や専用施設で楽しむよう呼び掛ける。

 同市上堂のボードスポーツ専門店マリブ盛岡の室内練習場は、板を抱えた子どもたちでにぎわう。滝沢二小3年の朽木天(てん)さんは、父和也さん(33)の影響で3歳からスケボーを始めた。「(男子ストリートで)金メダルを取った堀米雄斗選手の高くて速い技がかっこよかった。もっと練習して大会に出たい」と目を輝かせる。

 同店の工藤学オーナー(54)が講師を務めるスクールには、未就学児から小学生まで約30人が通う。五輪女子ストリートで西矢椛(もみじ)選手(13)が日本最年少で金メダルを獲得して以降、体験の問い合わせが複数件あった。

 注目度が高まるスケボーだが、五輪前には市中心部で物損被害も出ている。5月16日未明には、盛岡市大通の菅原靴店(菅原誠社長)にスケボーがぶつかり、ガラスにひびが入った。同店によると、複数人で移動中に1人が転倒したといい、修理に約40万円かかった。菅原社長(47)は「人だったら間違いなく大けがをしている。スポーツとして注目される中、水を差す行為だ」と問題視する。

 4月には同市の肴町アーケード内で、男性が衣料品店所有のポールを障害物代わりに飛び越えようとして失敗。壊して立ち去る事案が起きた。いずれも当事者らが申し出て謝罪したが、マリブ盛岡には「そちらの店の客が犯人ではないか」と根拠のない非難のメールが届いた。

 工藤オーナーは「最低限のルールを教える機会がない。マナーを守って楽しんでいる人たちが迷惑を被っている」と打ち明ける。

 騒音やごみのポイ捨てによる近隣住民からの苦情などを受け、盛岡市は高松、盛岡南地区、岩手、中央、津志田近隣の各公園でスケボーの利用を禁止している。市公園みどり課の富樫正幸課長は「幅広い年代が安全に公園を利用できるために制限せざるを得ない」とし、盛岡南公園の専用練習場(同市永井)や中央公園に今秋整備予定のスケボーパーク(同市本宮)などの利用を促す。

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