力作がずらりと並ぶ角打ちスペースで、グラス片手の加藤さん(左端)とHASPのメンバーら

 青森県弘前市の美術グループ「Hirosaki Art Seed Project(=HASP、ヒロサキアートシードプロジェクト)」は5月31日から、同市西茂森の「加藤酒店」で「酒屋さんで美術展」を開いている。会期は6日まで。同店が昨年末に移転新築した際に作った「角打ちスペース」で行う初のイベントとなった。

 HASPは西紋智美さん(41)ら5人で構成。若手作家の発表の場をつくり、美術に携わる人の裾野を広げるため2018年に結成した。会場には西紋さんと川口みさ子さんの絵画、柴田拓さんのイラスト、川口靖人さんの樹脂塑像、佐藤恭子さんの彫刻の計41点が並ぶ。

 その傍らには日本各地の日本酒がずらり。日本酒のほかにも、ワイン、クラフトビール、シードルなど各種取りそろえている。

 同店代表の加藤貴大さん(63)は「角打ちスペースを作ったときから(美術展は)やりたいことの一つだった。いろいろなお酒の楽しみ方を提案したい」と話す。

 西紋さんは「多彩な作品を用意したので、お酒と一緒に楽しんでいただければ」と語った。美術展や角打ちスペース使用の問い合わせは加藤酒店(電話0172-32-9346)へ。

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