おうち時間 鉄瓶で豊かに 盛岡の工房、2種類の新デザイン

鈴木盛久工房が出した縦筋紋平丸形鉄瓶(左)と糸目紋布団形鉄瓶を持つ鈴木成朗社長
 盛岡市南大通の鈴木盛久工房(鈴木成朗社長)は、手掛ける南部鉄瓶のラインアップに新しいデザイン2種類を追加した。平丸形と布団形の伝統的なシルエットを生かしつつ、表面に「線」で表現したシンプルなデザインを施し、モダンな印象に仕上げた。「おうち時間」を豊かにする一品として、従来の客層に加えて若者らへの拡大も狙う。

 新しいデザインの南部鉄瓶は▽縦筋紋平丸形鉄瓶(小11万円、大13万2千円)▽糸目紋布団形鉄瓶(13万2千円)-の2種類。同工房が新しいデザインの鉄瓶を出すのは約5年ぶりとなる。

 「平丸形」は丸みを帯びた本体に縦線をつけ、軽やかで柔らかい印象を与えるようなデザイン。「布団形」は糸が巻かれたような細かい横線を施した。どちらも漆を使って同工房のブランドカラー「盛久ブラウン」に着色し、現代の生活や好みに合うようにシンプルさを大切にしている。

 新商品の開発には昨年2月ごろに着手。東京のアパレルブランドのグラフィックデザイナーをしていた鈴木社長(48)の経験を生かし、伝統と現代の技法を融合させた。

 伝統を大事にしながら、業界に新しい風を吹かせている同工房。近年は若者にも南部鉄瓶の人気が高まっており、鈴木社長は「高くても気に入ったものを長く使いたいという人が増えているようだ」と分析。新型コロナウイルス感染症の影響で増えた「おうち時間」をとっておきの一品で楽しむ機運も高まっている。

 鈴木社長は「シンプルで生活空間になじむデザインなので、これまで興味がなかった人にも手に取ってもらいたい」と語る。

 予約は同工房の公式ホームページから。受注生産で商品到着までは4~6カ月かかる。オンラインストアでも順次販売する予定だ。

盛岡市

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