漁業者と鮮魚店がタッグ 大船渡・ガガニコ食堂あすオープン

18日にガガニコ食堂をオープンする高渕司さん(左)と志田孝昌さん
 大船渡市末崎町の漁業高渕司さん(47)と鮮魚販売業志田孝昌さん(35)は18日、同市大船渡町のキャッセン大船渡内に「ガガニコ食堂」をオープンする。ともに百貨店やホテル勤務を経験し、東日本大震災後に帰郷した異色の経歴。地元市場から直送する魚介類を低価格で提供する市場飯が売り物で「大船渡の魚のうまさを広めたい」と意欲に燃える。

 食堂はキャッセンのモール&パティオに開業。「ガガニコ」は郷土芸能の権現様にちなみ、響きと縁起のよさにあやかった。海鮮丼やかき揚げ丼、自家製の十割そばなどが楽しめる。

 高渕さんと志田さんはともに末崎町出身。2011年の震災後にUターンして異業種に挑戦した。

 高渕さんは盛岡市の百貨店川徳勤務や北上市の飲食店経営を経験。兄のワカメ養殖を手伝うため12年に帰郷した。異業種で得た販売ノウハウを生かしてワカメなどの水産加工も手掛け、昨年からはキッチンカーで磯ラーメンなどの移動販売にも携わる。

 志田さんは高校を卒業後に上京し、帝国ホテルで10年間ベルボーイを務めた。ある日、都内で食べた県産魚の味に違和感を覚える。大船渡で取れた「本物の味」を届けなければと一念発起し、15年にUターン。鮮魚店を立ち上げ都内の飲食店に販売する。

 2人は取引関係を通じて意気投合し、食堂開業にこぎ着けた。地域活性化へ2人の思いがこもった一品が「大船渡の浜丼」。魚市場から直送される地元の魚介類をふんだんに使いながら500円(税別)と格安で販売する。

 高渕さんは「新型コロナウイルス感染症で苦戦している店もあるが、開業が大船渡の起爆剤になればいい」と話し、志田さんは「浜で取れた恵みを人の流れへと変えたい。『大船渡で魚を食うならここだ』と言わせたい」と意気込む。

 営業時間は午前10時~午後3時、午後5時~同8時。木曜定休。問い合わせは同店(0192・47・5310)へ。

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