気仙に魅せられ個展 台湾学生、陸前高田での交流を絵で表現

「個展を開けたのもここで出会った友人たちのおかげ。たくさんの人に見てほしい」と話す李子平さん
 昨年6月から陸前高田市に滞在している台湾の大学生李子平(リー・チーピン)さん(19)は17日まで、同市高田町のアバッセたかたで現代アートの個展を開いている。気仙地域で出会った人々や豊かな自然に着想を得て制作した約40点を展示。「自分の目から見た陸前高田を地元の人たちに知ってほしい」と来場を呼び掛ける。

 李さんは9月から、休学中の台湾・長栄大に復学予定。個展は「高田で過ごした18歳」と題し、滞在中に制作した作品や地域との交流の中で感じたことを帰国前に伝えようと企画した。

 作品の題材は地域で出会った友人や広田湾の風景、神への祈りなど。色鉛筆やクレヨン、水彩などでカラフルに描き、草花や風景の写真にパソコンのソフトでキャラクターを描き込んだものもある。制作のエピソードや作品に込めた思いもパネル展示している。

 李さんが東日本大震災の復興支援ボランティアとして家族と初めて気仙地域を訪れたのは2014年。文化交流の催しなどを通じて地域住民を元気づけ、その後も年1回訪問を続けた。

 昨年高校を卒業し、大学入学までの休暇を利用して同市で創作活動や日本語の勉強を開始。多くの出会いや絵を描いて喜ばれた経験から「もっとここに残りたい」と考え、大学を休学して滞在を1年延長した。

 「多くの人と関わる中で自分のことを知り、足りない部分を発見できた1年だった」と李さん。復学後は美術を専攻する予定で「仲間と一緒に成長し、人を元気づけられる絵をもっと描きたい。友達ができたので陸前高田にもこれからも来たい」とほほ笑む。

 午前9時~午後7時(最終日は正午まで)、入場無料。

陸前高田市

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