不屈の三鉄 全線再開 台風禍から5カ月ぶり

「三鉄、おかえりなさい」。全線運行再開を祝い、記念列車に手旗を振る住民=20日午後0時48分、山田町・三陸鉄道織笠駅
 昨年10月の台風19号豪雨で甚大な被害を受けた三陸鉄道(本社宮古市、中村一郎社長)は20日、全線で運行再開した。最後の不通区間となった釜石-陸中山田が復旧。5カ月ぶりにリアス線(163キロ)が一本につながり、沿線住民が喜びを分かち合った。

 山田町の陸中山田駅で記念列車出発式を行い、中村社長の運行再開宣言に続いて達増知事、佐藤信逸町長らがテープカットした。強風の影響で、当初予定していた釜石駅には向かわず、二つ先の岩手船越駅で折り返した。

 織笠駅では多くの住民が駆け付け、記念列車を迎えた。「避けて通れない自然災害 関係者の皆様に ご苦労さまでした」と自作のボードを掲げた同町織笠の菊地サカエさん(85)は「三鉄は何度も苦難を乗り越え、復活した。感謝して利用したい」と喜び、駅周辺の清掃や草刈りを手掛ける織笠地区コミュニティ推進協議会の菊地隆男さん(74)は「三鉄を今後も支え、全国からの支援に恩返ししたい」と誓った。

 三鉄は昨年3月、JR山田線の一部移管を受け、大船渡・盛-久慈がリアス線として一本に結ばれたが、台風19号豪雨でのり面や線路が崩れるなど甚大な被害を受けた。最大で約7割の区間が不通となり、順次復旧と開通を進めてきた。

 中村社長は「多くの方々の支援のおかげで復旧できた。人と人、地域と地域を結び、三陸を元気にしていきたい」と決意を述べた。22日には「復興の火」として、三鉄車両で東京五輪・パラリンピックの聖火を運ぶ。

岩手
動物公園30年の足跡 盛岡市公社記念誌発行
秋田県内の中止・延期イベント、休館情報
岩手
寒ざらしそば3店競演 期間限定メニューあすまで
岩手
春の藤原まつり中止 2011年の東日本大震災以来
青森
アルサス展望室がギャラリーに/佐井