のんさん新作映画を語る 「星屑の町」21日から先行上映

「映画は撮影期間を設けてずっと緊張感がある。そこにいて演技するのが自分に合っているので好き」と語るのんさん=東京都内
 笑って泣ける人気の舞台「星屑(ほしくず)の町」シリーズがヒロインにのんさんを迎えて映画化された。地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループと、歌手を夢見る田舎娘が騒動を巻き起こす。のんさんは6年ぶりの実写劇場映画出演で、劇中では昭和の歌謡曲を披露。久慈市でのロケにも参加した。「25年続いた舞台の方たちの中に入るのは勇気が要った。かき回す役だったので感情が出る部分を大切に演じた」と語る。

 舞台は、劇作家水谷龍二さんと、ラサール石井さん、小宮孝泰さんのユニットが1994年から7作上演。コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描いた。

 映画では、山田の生まれた東北の村をハローナイツが訪れ、歌手の夢に破れて古里へ戻った田舎娘・愛と出会う。グループに入れてほしいと訴える愛。加入をめぐる騒動の中でメンバーの確執も噴き出し、グループに危機が訪れる…。

 舞台と同じ顔ぶれが演じるハローナイツは、宿や楽屋の会話も息の合った掛け合いを見せ、笑いと悲哀を誘う。そこへ強引に加入を迫るのが、のんさん演じる愛。「みなさん呼吸が合っているので入っていくのは難しかった。監督からはかき回す台風の目になってほしいと。むきになったり怒ったり、感情がコロコロ変わりながら、愛ちゃんのアグレッシブな部分が外に出ていくのを大切にした」

 注目してほしいのは歌の場面という。ボイストレーニングに時間をかけて「恋の季節」「新宿の女」「ほんきかしら」などの名曲に挑み、透明感のある歌声を披露した。映画オリジナルの「シャボン玉」は特にお気に入り。「衣装がすごく好き。私の声に合わせて作ってくださったので、自信あり」と力を込める。

 舞台は東北の田舎町。方言にも気を遣った。「以前は地元の人からするとめちゃくちゃだったと思うが、今回は生粋の東北弁。方言指導の方に密着して頑張った」。第二の古里、と語る久慈市では山間部で撮影した。「海は知っていたけれど山は初めてに近い。久慈の方がお昼に作ってくださったのがシカ肉カレー。クマ肉も入っちゃったと言われ、初めての出来事で面白かった」と瞳を輝かせる。

 自身も、2017年から1年半かけて遠野市を舞台にした映画を制作。監督、脚本、出演などを務めた制作過程とともに動画投稿サイトで公開した。「監督の目線で現場を経験してみると映像しか考えていない。監督のご機嫌をうかがわなくていいと気付いた」と発見も。役者に専念した今作は「悩みがなくなってフラットな状態で臨めて、すごく気楽になった」。伸び伸びとした姿がスクリーンに躍る。

 映画「星屑の町」は杉山泰一監督、3月6日公開。2月21日から岩手・青森・秋田・宮城で先行上映。久慈市で24日開かれるプレミア上映会のチケットは完売。

映画「星屑の町」公式サイト

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