きりたんぽ作り×農家民宿 体験プランが「食かける賞」受賞

農家民宿できりたんぽ作りを体験する外国人旅行客(大館市まるごと体験推進協議会提供)
 食と芸術、歴史などを組み合わせた訪日外国人向けの体験事例を表彰する農林水産省の「食かけるプライズ」で、秋田県大館市など県北4市町村でつくる地域連携DMO(観光地域づくり法人)「秋田犬ツーリズム」が応募したきりたんぽ作りと農家民宿のセットプランが、最高賞に次ぐ「食かける賞」に選ばれた。

 セットプランは2005年から大館市内で始まり、現在は市内農家や観光団体などでつくる市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)が窓口となって観光客を受け入れている。農家民宿17軒に宿泊することができ、きりたんぽ作りのほか、農作業や温泉入浴などの体験を提供している。

 17年からは外国人旅行客の受け入れも始め、外国語のパンフレットを作製したり、台湾などの旅行会社に売り込んだりするなど、海外へのPRも強化している。昨年度は宿泊者252人のうち、半数を超える135人が外国人だった。

 秋田犬ツーリズムは、フェイスブックなどのソーシャルメディアを分析して顧客となりうるターゲットを絞り、PRを展開している。これによると、ターゲットは米ニューヨーク在住の35歳前後の働く女性や、シンガポール在住で家族旅行を年数回する45歳前後の女性。こうした層に発信力のある現地のブロガーらを招き、スキーや曲げわっぱ作りなど他の体験メニューと合わせて売り込みを図っている。

 秋田犬ツーリズムは今回、プランの認知度向上を図ろうと応募。全国167件の中から、食かける賞(3件)に選ばれた。表彰式は先月、東京都内で開かれた。

 阿部拓巳専務理事は「きりたんぽという料理一つで、米どころや比内地鶏の産地という秋田の食の豊かさを伝えられる。景観の良さだけでは旅行先として選ばれにくく、今後も農村の食や農作業体験をセットにしたプランを提供していきたい」と話した。

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