三沢市中心街のスカイプラザミサワに昨年設置したストリートピアノに、青森県八戸市在住の絵描きSUBLOW（サブロー）さんが手がけたペイントが完成し2日、同所でお披露目された。1階ホールで即興の音楽が奏でられ、来場者が実際に触れて鮮やかに仕上がったピアノに親しんだ。

　ストリートピアノは誰でも自由に演奏でき、多くの人が利用する駅や空港など全国で設置が広がっている。同所のピアノは、コロナ禍で使用頻度の減った八戸市で使われていたものを活用。青森市のピアノ調律師佐井新太郎さんら県内のアーティスト活動を支援する「Art　Music　Aomori」が、市などの協力を得て昨年6月に設置した。

　ペイントは三沢市内のシャッターアートを手がけたSUBLOWさんが約2週間かけて完成させた。施設名の空をイメージした配色で、華やかな女性や花、自由な雰囲気のある猫があしらわれている。SUBLOWさんは「子どもからお年寄りまで幅広い人に楽しんでほしい」と語った。

　同日のお披露目では、青森市のピアニスト平川達朗さん（38）が、SMAPのヒット曲「世界に一つだけの花」やジブリの長編アニメ映画「ハウルの動く城」のテーマ曲などを即興で演奏。平川さんは「誰でも自由に触れられるストリートピアノが、アーティストにペイントされて、より魅力的になった」などと話した。