
利用低迷で赤字が続くJR北上線の魅力を広めようと、秋田県横手市を含む沿線地域の自治体やJRでつくる利用促進協議会は、横手駅と北上駅(岩手)間の全線61・1キロを無料で利用できるキャンペーンを実施する。期間は11月9~12日の4日間で、事前配布の乗車票が必要。商品券が当たるスタンプラリーなど、自治体による関連イベントも企画されている。JRによると、全線を無料にするのはJR各社で全国初の試み。
岩手県西和賀町の町役場湯田庁舎で12日、促進協会長の内記和彦・西和賀町長とJR秋田、盛岡両支社の担当者が発表した。内記町長は北上線が来年で全線開通100周年を迎えることに触れ、「無料期間中に気軽に利用してもらい、北上線と沿線エリアの魅力を改めて発見していただきたい」とPRした。
1キロ当たりの1日平均乗客数を示す輸送密度が千人を下回る路線の存続が危ぶまれる中、横手―北上駅間の昨年度の輸送密度は250人、横手―ほっとゆだ駅間は90人と低迷している。担当者は「キャンペーンを通じて北上線の現状に関心を持ってもらい、地域の持続的な公共交通体系の在り方について考えるきっかけにつなげたい」と語った。
無料利用に必要な乗車票は、10月26日から11月8日まで配布。横手市では横手駅や各地域局などで対応する。乗車票は1回乗るごとに1枚使うため、受け取る際は乗車日や区間の申告が必要。北上線沿線の横手市、西和賀町、北上市以外の住人も利用できる。
横手市によると、期間中、区間内の横手、ほっとゆだ、北上の3駅でスタンプラリーを実施。2種類以上集めた参加者に抽選で商品券や特産品をプレゼントする。西和賀町は無料バスの運行や物産品売り場の設置などを予定している。北上市は検討中。
乗車票は3市町で最大計約2万枚を配布予定。JRは通常の2、3倍の利用者数を見込んでいる。期間中は列車のダイヤに変更はないが、普段1両編成の列車も全て2両編成で運行する。
岩手県西和賀町の町役場湯田庁舎で12日、促進協会長の内記和彦・西和賀町長とJR秋田、盛岡両支社の担当者が発表した。内記町長は北上線が来年で全線開通100周年を迎えることに触れ、「無料期間中に気軽に利用してもらい、北上線と沿線エリアの魅力を改めて発見していただきたい」とPRした。
1キロ当たりの1日平均乗客数を示す輸送密度が千人を下回る路線の存続が危ぶまれる中、横手―北上駅間の昨年度の輸送密度は250人、横手―ほっとゆだ駅間は90人と低迷している。担当者は「キャンペーンを通じて北上線の現状に関心を持ってもらい、地域の持続的な公共交通体系の在り方について考えるきっかけにつなげたい」と語った。
無料利用に必要な乗車票は、10月26日から11月8日まで配布。横手市では横手駅や各地域局などで対応する。乗車票は1回乗るごとに1枚使うため、受け取る際は乗車日や区間の申告が必要。北上線沿線の横手市、西和賀町、北上市以外の住人も利用できる。
横手市によると、期間中、区間内の横手、ほっとゆだ、北上の3駅でスタンプラリーを実施。2種類以上集めた参加者に抽選で商品券や特産品をプレゼントする。西和賀町は無料バスの運行や物産品売り場の設置などを予定している。北上市は検討中。
乗車票は3市町で最大計約2万枚を配布予定。JRは通常の2、3倍の利用者数を見込んでいる。期間中は列車のダイヤに変更はないが、普段1両編成の列車も全て2両編成で運行する。