修繕中の天徳寺で見学会、骨組みをじっくり観察

一般公開された補修工事中の天徳寺本堂
 2015年度から本堂、書院、開山堂の修繕工事を行っている秋田市泉三嶽根の天徳寺(国指定重要文化財)で5日、工事現場が一般公開された。市民ら約50人が柱や梁(はり)のみとなった3棟を見学。3棟を建屋で覆う工事方法や、材質など建物の造りについて理解を深めた。

 天徳寺は旧秋田藩主佐竹氏の菩提(ぼだい)寺。1687(貞享4)年から江戸末期にかけて建てられた3棟は建物の重さで柱や梁がゆがんだため、同寺が国や県、市の支援を受けて修繕工事を実施、23年の完成を目指している。同寺によると工事費は約20億円。

 本堂は高さ約19メートル。これと書院、開山堂を、鉄骨造の仮設の建屋「素屋根(すやね)」(高さ約25メートル)で丸ごと覆って工事が進む。現在は屋根や壁、床が外され、柱や梁といった骨組みだけが見える状態。地面では発掘調査も行われている。

 市文化振興課職員らは見学者に、柱や梁に太いケヤキの材木が使われ、湿地を粘土質の土で頑丈に固めた造成地の上に建っていることなどを説明。「立派な材木を使い、大規模な建築・土木工事が行われた」と話した。

 見学者は本堂の骨組みを見て「大きい」「立派」と声を上げ、カメラやスマートフォンで撮影。約3ミリの薄い杉板を少しずつ重ね合わせた屋根の一部や、江戸時代に作られたくぎが展示され、顔を近づけてじっくり観察していた。近くに住む中山幸昌さん(75)は「本堂の骨組みは丈夫そうに見えた。300年以上、大きな建物を支えていたのはすごい」と驚いていた。

 補修工事では今後、基礎を強化した上で、ゆがんだ柱や梁を元の状態に修復。本堂のかやぶき屋根や壁、建具も元通りにする。

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