山々眺め、ゆったりサップ 東成瀬村・須川湖キャンプ場で無料体験、協力隊員が発案

須川湖でサップを楽しむ来場者
 秋田県東成瀬村椿川の須川湖キャンプ場が、ボードの上に立ってパドルをこいで水面を進む「スタンドアップパドルボード(SUP、サップ)」の無料体験を須川湖で実施している。来年度完成する成瀬ダムの湖面利用を見据えた実証実験も兼ねている。今季の営業は24日までの予定。

 サップ体験はキャンプ場を運営する村の地域おこし協力隊・奥山秀さん(44)が発案し、9月上旬に始めた。元々、趣味としてキャンプやスノーボードなどと共に取り組んでいたという。

 人口減少が進む中、若い世代を村に呼び込むために、まずは村民や県民に村の魅力を知ってもらいたいとの思いがあった。須川湖キャンプ場は国定公園の栗駒国定公園内にあり、湖からは栗駒山や秣岳(まぐさだけ)を眺められる。広さは約7万平方メートル。水質は酸性で落ち葉が分解されないため、水が濁らない特徴がある。サップを通じ、こうした村の景観の良さを多くの人に実感してもらえると考えた。

 横手市増田町出身。以前は都内で働いていた。移住を考えていた際、妻が東成瀬村について「住みやすそう」と話したことをきっかけに役場に相談。成瀬ダムの湖面利用で村を盛り上げるガイドを募集していると知り関心を持ち、村への移住を決断。昨年9月から協力隊員となり、須川湖キャンプ場の運営を始めた。

 自身の子ども時代の経験も踏まえ、地元やその周辺の景色、文化などを一緒に味わう機会が少ない親子が一定数いるのではないかと考える。「子どもと親が楽しめる時間を提供し、村の魅力を再確認するモデルケースをつくりたい」と話している。

 無料体験は2027年度も実施する。6月上旬に再開する予定。問い合わせはキャンプ場TEL090・4575・4950

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