秋田県大潟村で道路沿いなどに植えられた菜の花が見頃を迎えている。村内では大型連休などに合わせた「桜と菜の花まつり」が開かれており、２７日は朝から大勢の家族連れでにぎわった。

　ホテルサンルーラル大潟の北側に広がる約１・８ヘクタールの菜の花畑では、満開の花の中をミニ電車が走り、家族連れが乗車して楽しむ姿が見られた。

　秋田市から家族４人で訪れた佐々木琉空（るく）君（７）は「小さい頃に来てから久しぶりにまつりに来た。ミニ電車が一番楽しい。菜の花がきれいだった」と話した。花畑の中で写真撮影したり、無料の摘み取りを体験したりする人たちもいた。菜の花畑の周辺には、屋台やキッチンカーなどが軒を連ねた。

　菜の花は、後継者に農業経営を譲った人たちでつくる「大潟村耕心会」が手入れしている。同会景観部長の伊藤由紀夫さん（７３）は「今年は生育も順調で、今がちょうど満開の時期。大型連休中は見頃が続くため、多くの人に楽しんでほしい」と話す。

　「桜と菜の花まつり」は５月５日まで。２８、２９日と５月３～５日は、村内各地で多彩な催しが展開される。日程などの詳細は村ホームページで確認できる。