２０、２１日に行われる「土崎神明社祭の曳山（ひきやま）行事」（土崎港曳山まつり）を前に、秋田市土崎地区の企業や学校前に曳山やちょうちんなどをかたどったイルミネーションがお目見えし、行き交うドライバーや通行人を楽しませています。（デジタル編集部・大久保瑠衣）

同市土崎港南にある建設業・林工務店の林明夫会長（７５）が１０年ほど前の冬、自社前の通りに明かりが少ないと感じてイルミネーションを始めたのがきっかけ。その後「土崎が一番盛り上がる夏にこそ、まつりにちなんだ飾りで地区全体を盛り上げたい」と、企業や団体などにも声をかけ、実施する場所を年々拡大していきました。

ここ数年は新型コロナウイルスの影響で曳山まつりが中止や縮小を余儀なくされ、イルミネーションも自粛していましたが、４年ぶりに復活。地区内の企業や団体が主旨に賛同し、計２２か所で実施することになりました。「久しぶりに町全体が明るくなって良かった」と林会長は話します。

イルミネーションのデザインは多彩です。新国道に面した林工務店前は、曳山の車輪や平和の象徴ハトのシルエットが浮かび上がってにぎやか。国道７号臨海バイパス沿いのタプロス本社前には、曳山に飾られる勇壮な人形とちょうちんをかたどったＬＥＤが輝きます。土崎みなと歴史伝承館前のイルミネーションは、北前船のデザイン。ホール内に展示された曳山と並んでひときわ存在感を放っています。

林会長は「今の時期は、おはやしや踊りの練習も地区のあちこちでやっている。独特の熱気を感じてほしい」と話します。イルミネーションは７月末まで実施予定なので、祭り本番が終わっても「熱い土崎」の余韻が楽しめそうです。


イルミネーションを実施している場所は次の通り（五十音順）。

▽秋田銀行土崎支店▽秋田信用金庫土崎支店▽いとく土崎みなと店▽加賀谷新聞店▽小島商事▽佐藤海事▽品田商店▽太平自動車学校▽タプロス▽土崎小学校▽土崎神明社▽土崎みなと歴史伝承館▽土崎南小学校▽ＮＩＰＰＯ秋田統括事業所▽バウハウス▽林工務店▽ポートタワー・セリオン▽北都銀行秋田北支店▽同土崎支店▽真崎耳鼻咽喉科医院▽松澤電気工事▽両羽秋田支店