地元食材でもち米パン 奥州市の地域協力隊・佐藤さん開発

「パン工房くろしぇっと」で鈴木希店主(右)とパン作りのアイデアを語り合う佐藤幸治さん
 奥州市の地域おこし協力隊、佐藤幸治さんは10年以上にわたり製パン業界で働いた経験を生かし、奥州市産の食材を使ったパン作りに取り組む。今年は同市江刺豊田町のパン工房くろしぇっと(鈴木希(のぞむ)店主)、地元の岩谷堂高と3者で、同校が栽培したもち米を使ったパンを開発。食の力で地元を元気づけようと意欲を燃やしている。

 もち米を使ったパンは同校と鈴木店主(31)が商品化を計画し、今年2月に佐藤さんに協力を依頼。商品化に向けて3者で試行錯誤を重ねてきた。

 チョコレートのパンやレモンを入れたパンなど4種類を完成させ、7月から地元の催しなどで販売。同店自慢の天然酵母を生かし、もちもちした食感が好評だ。佐藤さんは「高校生の喜ぶ顔が見たくて腕を振るった。うまくできてよかった」と充実の表情を見せる。

 鈴木店主は「もち米パンは未知の領域で、パン作りの経験を積み成形技術に詳しい人に相談したかった。佐藤さんは何でも知っていて頼りになる」とほほ笑む。

 佐藤さんは、愛知県の製パン大手フジパンに約11年勤務。製造や販売にも携わったが「古里の力になりたい」と2019年1月に退職し、Uターンして同2月に地域おこし協力隊に着任した。地元食材をPRする「食の黄金文化・奥州 輝かせ隊」として活動しており、今後は「江刺金札米」の加工品開発にも取り組む。

 佐藤さんは「市内の農場や牧場などに足を運んで食材のことをもっと知りたい。地元野菜を使ったパンなどを考案し、人気商品を生み出したい」と意気込む。

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