外国人団体客「3万人超」 台湾での誘客奏功、内陸線

 2019年度に秋田内陸線を利用した外国人団体客が27日、3万人を突破した。台湾の旅行会社主催のツアー客38人が同日、阿仁合駅(秋田県北秋田市)から角館行きの列車に乗車したことで、1989年の全線開業以来初めて3万人の大台に乗った。阿仁合駅で記念セレモニーが行われ、ツアー客全員に記念品のタオルや缶バッジが贈られた。

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 内陸線を運営する秋田内陸縦貫鉄道(北秋田市)によると、外国人団体客は2016年度に初めて1万人を超え、1万5526人を記録。17年度は2万5232人、18年度は2万8592人と増えた。19年度は09年度(5457人)の約5・5倍となり、最終的に3万2千人の利用を見込んでいる。外国人団体客の約9割は台湾人。

 増加の要因について同社は「地道な営業が実を結び、多数の旅行商品に組み込んでもらっているため」と話す。台湾の中心都市・台北のほか、台南や台中、高雄で売り込みを続けた結果、東北ツアーの定番コースとなり、仙台、花巻、青森、函館など県外空港に到着してから、内陸線に来る客が増えている。紅葉が楽しめる10~11月と、雪景色を堪能できる1~2月が特に人気という。

 セレモニーで同社の吉田裕幸社長は「利用してもらい、感謝の気持ちでいっぱいだ。秋田には四季折々の景色など多くの魅力がある。旅で感じたことを家族や友人に伝えてほしい」と述べた。ツアー客を代表し、くす玉を割った鄭晴予(ていせいい)ちゃん(6)の両親は「突然で驚いた。日本人の温かさを感じた」と話した。

 一行は25日から5日間、福島を除く東北5県を巡るツアーの途中で、内陸線に乗車した。27日は青森県三沢市のホテルからバスで北秋田市に入り、内陸線の列車旅を楽しんだ後、仙北市角館町の武家屋敷を散策して岩手県の花巻温泉へ向かった。

 吉田社長は「秋田の魅力が伝わった結果だと思う。今後も情報発信と、おもてなしに力を入れたい」と話した。

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