秋田・2019秋■旬の味覚を食べ尽くそう!

 秋田はただいま「実りの秋」真っただ中。新米をはじめ、たくさんの食材が旬を迎えています。今回は秋田の“実り”の中から、4品を紹介します。誰でも知っている料理や全国的に有名な大きな食べ物、今後ブームになりそうな小さな食材まで、ぜひ味わいに来てくださいね!(秋田魁新報の過去の掲載記事を再編集しています。今年の状況などは、主催者のホームページなどでご確認ください)
“孫”はとろとろ、“子”は硬め…異なる食感楽しむ(2016年9月27日掲載)
食感を楽しみたい「いものこ汁」は孫イモで
 今月中旬、横手市山内土渕の山あいに広がるイモノコ畑は、一面の緑に覆われていた。とろりとした独特の食感で知られる山内イモノコは、山に囲まれ昼夜の寒暖差が大きい気候と、横手川の蛇行で堆積したという肥沃(ひよく)な土壌の相乗効果から生まれる。

 畑では自分の背丈より高く伸びた丈夫な茎を、東谷久美子さん(58)が鎌で根元近くから刈り取っていた。続いて夫の茂さん(63)がくわで掘り起こすと、土の中から親、子、孫がころころと連なった山内イモノコの株が顔を出す。育てているのはわせ種の「乙女」と晩生種の「土垂(どだれ)」だ。

 収穫から出荷まで全てが手作業。とろとろの食感を楽しむ「いものこ汁」には孫イモが最適で、やや硬めの子イモは刻んで納豆汁の具材にするほか、地元ではおでんの具としても使う。皮をむいた親イモの茎をみそ汁に入れるのも定番という。
 
 秋が深まるこれからの季節、道の駅さんないは年間を通じて最も利用客が多くなる。副支配人の石沢国博さん(46)は「岩手方面から来るお客さんにも、山内イモノコのブランド価値がかなり浸透しつつある。ここ数年は特にリピーターが多いようだ」と話す。

 道の駅のレストランで味わえるのは、みそ仕立ての定番「いものこ汁」(400円)。一方、訪れた人に家での食べ方を聞くと「素揚げにしてから、熱いうちに麺つゆに浸しておつまみに」「ゆでてつぶし、小麦粉などを加えて小判形にして焼く」「ふかした孫イモに、ショウガを利かせたみそだれを絡める」など、多彩なアレンジメニューが次々に飛び出した。
道の駅さんないのホームページ

新米+比内地鶏+秋田の食材…おいしいに決まってる!(2019年9月14日掲載)
いろりを囲んできりたんぽ鍋を作る女性たち
 大館市産のわせ種「五百川(ごひゃくがわ)」の新米を使ったきりたんぽ作りが13日、同市花岡町の県有形文化財・鳥潟会館で行われた。市内の製造業者などでつくる「秋田名物本場大館きりたんぽ協会」の女性4人がかすりの着物姿でいろりを囲み、炭火で焼いた出来たてのきりたんぽを鍋に入れ、関係者らに振る舞った。

 女性たちは炊き上がったコメをすりつぶして杉の串に巻き、炭火の周りに立ててきつね色に焼いた。比内地鶏のがらでだしを取ったスープに入れ、比内地鶏の肉やセリ、ネギ、マイタケなどと煮て鍋を完成させた。
ご存知ですか?ふかわりょうさんが応援する小さな粒々(2019年10月3日掲載)
刈り取ったホウキグサを運ぶ児童
 大館市比内町独鈷の東館小学校3年生17人が30日、学校近くの畑でトンブリの収穫作業を体験した。収穫したトンブリは、今月12日の「本場大館きりたんぽまつり」(ニプロハチ公ドーム)や20日の学習発表会で児童が販売する。

 児童が地元の魅力を学ぶ「ふるさとキャリア教育」の一環。農家の本間均さん(66)から2・8アールの畑を借りて、6月に実がトンブリとなるホウキグサの苗を植え、畑の草取りを行ってきた。

 収穫体験では、児童は大人が草刈り機で刈ったホウキグサを両手いっぱいに抱えて運び、コンバインで脱穀する本間さんに手渡した。

 佐藤真希さん(8)は「たくさん取れてうれしい。トンブリをツナとまぜてご飯と一緒に食べるのが好き」と話した。
12~14日、きりたんぽもトンブリも味わうチャンス!(2019年10月10日掲載)
12日から3日間にわたって開かれる本場大館きりたんぽまつりのチラシ
 本場大館きりたんぽまつり(大館食の祭典協議会主催)が12~14日、大館市のニプロハチ公ドームで開かれる。きりたんぽをはじめ、市内外のご当地グルメなどを提供する108店が出店、多彩なステージイベントも繰り広げられる。きりたんぽの本場を広く発信し、受け継がれた味を伝えようと毎年開いており47回目。

 きりたんぽは大館、北秋田、能代、秋田の4市の製造業者、料理店など16店が提供する。能代と秋田からの出店は初めて。このうち、来場者が投票して1位を決める「きりたんぽグランプリ」には、12店がエントリーしている。

 来場者がきりたんぽを炭火で焼いて味わう「たんぽ一万本焼き」や、曲げわっぱ製作、秋田杉を使った箸作りなどの体験イベントも行う。

 ステージイベントには、タレントでとんぶり応援大使のふかわりょうさん、地元アイドルグループ「まちあわせハチ公ガールズ」、潟上市出身のお笑いコンビ「ねじ」らが出演する。

 午前10時~午後6時(最終日は3時半)。前売り券(千円)は千円分の共通券に、たんぽ一万本焼きと市内入浴施設の各100円引き券などが付く。大館食の祭典協議会(ニプロハチ公ドーム・パークセンター)、大館商工会議所、大館市観光協会などで取り扱っている。

 問い合わせは同協議会TEL0186・48・7400
大館食の祭典協議会のホームページ

大きさ「日本一」、大事に大事に育てています(2016年11月1日掲載)
作業場の選別機で実をサイズ別に分ける佐々木さん(奥)と弘子さん=仙北市西木町
 収穫期を迎えた10月中旬、栗の木の下にふっくらとした実が転がっていた。仙北市西木町の八津・鎌足地区は「日本一大きな栗」として知られる西明寺栗の産地。そこで栗園を営む佐々木茂義さん(74)は「食べ頃になると、勝手に落ちてくるからそれを拾うんだよ。」と語り、日差しが降り注ぐ園内を眺めながら、「やっぱり一番大事なのはおてんとさまだな」と続けた。

 西明寺栗は300年前、秋田藩主佐竹侯が京都の丹波地方などから種を持ち込み栽培を奨励したのが始まりといわれる。大きいものだと直径6センチを超え、重さは60~70グラムもある。サイズだけでなく甘さやほくほくした食感、ゆでたり焼いたりしたときのかぐわしい香りも魅力。渋皮煮や菓子、焼酎にも使われる。

 栗は一粒一粒拾って収穫する。虫食いや傷んだものは出荷までの工程で、目で見て取り除く。「とにかく人の手が掛かる。でも毎年買ってくれる人たちの喜ぶ顔が見たいから、頑張って作業に取り組んでいる」と弘子さん。
プロ高評価の上品な味付け、西明寺栗の渋皮煮はいかが?(2017年1月5日掲載)
「善兵衛栗(西明寺栗)渋皮煮」
 有名店の料理人や大手百貨店のバイヤーら食のプロが全国の農産品や農産加工品を掘り起こす「第3回チーム・シェフ・コンクール」で、菓子製造のゆう幸(秋田市、佐々木幸生社長)の「善兵衛栗(西明寺栗)渋皮煮」が最高賞である審査員特別賞に選ばれた。

 コンクールは、全国の食の情報発信や6次産業化を支援するリトルワールド(東京)が主催。東京・南麻布の日本料理店「分(わけ)とく山」総料理長の野崎洋光さんや、2015年に亡くなった食生活ジャーナリストの岸朝子さんらが発起人となり、販路開拓や商品PRの場を提供している。

 今回は全国54社から計80点が出品され、昨年12月8日に結果を発表。特別賞に5点を選んだ。

 ゆう幸の渋皮煮は、仙北市西木町特産の西明寺栗の中でも特に大きいとされる赤倉栗園(同市)の善兵衛栗を使用。しっかりとした甘みや品質の高さを生かした上品な味付けが評価された。

 1個(4Lサイズ)1296円、大瓶(平均7個入り)5940円。いずれも税込み。仙北市角館町の本店、JR秋田駅ビルのトピコ店で販売。
渋皮煮を作る「くら吉」のホームページ

今年の天然マイタケは品質上々、10月末まで販売予定(2019年9月29日掲載)
ずらりと並んだマイタケを品定めする人たち
 味と香りの良さが人気の秋の味覚、天然マイタケが県内でシーズン本番を迎えた。

 秋田市河辺三内の直売所「やまぶき」の店頭には28日、近くの山で採れたマイタケがずらりと並び、訪れた人たちが熱心に品定めしていた。

 やまぶきによると、今年の初入荷は暑さと雨不足で例年より約10日遅い今月12日。まとまった雨が降った24日以降は、1日当たり約20キロほどが入荷し、品質も上々という。

 天然マイタケは来月末まで販売の予定。問い合わせはやまぶきTEL018・883・2101
「お食事処・直売所 やまぶき」のホームページ

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